2012年4月3日
福島県浪江町、独自に原発被曝者の健康手帳、放射能被曝を記録

 

■国や県の避難指示や対応に「不満と不信でいっぱい」

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 3月26日、宮城県石巻市での支援ボランティア活動の帰り、福島県二本松市にある浪江町仮設住宅に併設されている津島診療所を訪問しました。

 お会いした津島診療所の関根医師は国や県の避難指示や対応に「不信感と不満でいっぱい」と怒りをあらわにしていました。

 原発事故直後、福島第一原発の20キロ圏で警戒区域の浪江町住民は放射線量が高いとは知らずに津島地区に7000人が避難しました。

 ところが、原発事故から4日もたって「この地区は放射線量が高いので危険」と言われて再度二本松市に避難しました。政府が放射線予測装置「スピーディ」による予測情報を公表しなかったため避難指示が混乱した結果です。浪江町住民は、この間に多くの放射線を浴びることになってしまったのです。

 関根医師はすぐに住民の被曝健康調査を国や県に要請しましたが一向に返事がなく、結局、一年たって浪江町で内部被曝線量測定器・ホールボディカウンター(WBC)を購入せざるを得ませんでした。

 同席していた町の担当課長は「健康調査の結果を健康手帳(原発被曝者手帳)として記録をとります。被曝者の賠償などこれは本来国がやることなので、ぜひ法整備に取り組んで欲しい」と訴えられました。

 私は、広島・長崎の原爆と同様の原発被曝者への援護が必要になってくるとまでは考えが及びませんでした。

 何としても原発依存型のエネルギー政策そのものを自然エネルギーの活用など転換をしなければと痛感しました。

●写真:右から太田のりおき東京7区国政対策責任者、浪江町町議、関根医師、植木こうじ、ボランティア参加者。津島診療所前で。

 

 

 

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2012年3月28日
石巻の被災者からうれしいお便りが

 

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 ■石巻の被災者から大変うれしいお便りが届きました。

 昨年5月、ボランティア支援で、津波の被害にあったお宅の泥出しを行ってきました。

 家の中には津波で流されてきたものがあふれ、庭には流れてきた他の家屋や自動車などで一杯になっていたそうです。

 高齢のご夫妻は危機一髪で近くの小学校に避難されて助かったそうです。

 私どもがボランティアに行った時はすでに 瓦礫は前のボランティアが取り除いてあったので泥だしを行ってきました。家の中は厚く泥がたまり、床下も庭もすべて泥だらけの状態でした。腐った魚のにおいと乾いた粉じんに悩まされながら次々と麻の袋にかき出した泥を詰め込み手押し車で外に運搬するという作業でした。

 そのご家族から手紙が届きびっくりするやら、再建できた家と元気なお二人の写真をみて本当にうれしくなりました。同時に一年たっても依然として避難生活を余儀なくされている多くの方々も一刻も早く生活の立て直しができるように支援を引き続いて行わなければと改めて痛感しました。

 ■ お手紙をご紹介します。

  「東日本大震災が発生し、早くも一年が経過しました。 私どもの家も甚大な被害を受け、一時は絶望のあまり、再起をあきらめかけた時期もございましたが、皆様の暖かい励ましの声、多大なる御支援を受け、12月には現地にて自宅の再建がかない、何とか正月を迎えることができ、夫婦共々元気に過ごしております。 ひとえに皆様のご尽力の賜物と心より感謝しております。  

 震災から一年を迎えるにあたり、私どもにお世話いただいた関係各位様に御礼を申し上げると共に近況報告とさせて頂きます。平成24年3月吉日」

 「追伸 H23年5月にお見えになった折の14名に、宜しくお伝えください。此のメンバーの言葉で(建て直しをするか、リフォームにするかを迷っていたけれど)リフォームに決めました。」

 ■ 当時、住宅リフォームの申請を勧めたこともあって、自分のことのようにうれしく思いました。

お二人ともお元気でお過ごしください。

 

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2012年3月19日
「食品の放射能汚染から子どもを守るために」の学習会のお知らせ

 

ikegami「食品の放射能汚染から子どもを守るために」の学習会を開催します。ぜひご参加ください。

●講師:池上幸江先生(薬学博士、国立健康栄養研究所食品化学部長、大妻女子大学家政学部教授など歴任)

●会場:4月1日(日)午後1時半~4時、沼袋区民活動センター

●放射能から子どもを守る都・区政の課題」植木こうじ前都議、長沢かずひこ区議

福島第一原発事故から一年経ちました。放射能の影響を一番受けやすいといわれている子どもたちをどう守るかという角度から学習会を開催します。関心をお持ちの方はぜひご参加ください。

 

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