3,青春―夢中で突き進み人生の転機になった、学生うたごえサークル「ウボイコール」

エジソンにあこがれて入学したはずが、電気科の授業よりも、社会の矛盾に目覚めて目が開き、社会運動(?)走り出しました。

歌が苦手なはずなのに千葉大学の学生うたごえサークル「ウボイコール」(長い間「U Boj」はチェコ民謡と思っていたが、実はクロアチアの歌)で「平和のうたごえ」運動に参加して走る青春時代でした。

先日、40年ぶりに、「ウボイコール」の同窓会に仕事の合間を縫って出席した。最初は、一体誰が誰だかわからなかったが、少し話し始めると不思議なもので 40年前にもどった会話になってきた。みんな卒業後、学校長、教師、化学系の会社、医者など総合大学らしい多種多彩な人生を過ごしてきた40年の空白が不 思議でならない。挨拶で近況をといわれたが懐かしさが先立ってまともな挨拶にならなかったが、先輩から変にほめられ面映かった。

当時の活動や恋愛関係についてなど40年の空間を越えた不思議な会話になり再会を約束してきました。

実は、「ウボイコール」は、私の青春と私の人生を決めたかけがえのない5年間(サークルに夢中で卒業に5年かかった)でした。音痴なのに合唱の指揮者に挑戦 する、地域の民謡の掘り起こしに飛び歩く、「平和のうたごえ」といっては被爆者のうたごえ、労働歌や反戦のうたごえに熱中し、岩手や秋田の"へき地"の学 校訪問、平和運動にも飛び込むきっかけだった。高校のとき街頭で行っていた原水爆実験反対の署名をしたことがきっかけで社会運動に関心を持つようになった が、こうした大学でのサークル運動で本格的に力を注ぐようになったのです。同時に、ベトナム戦争が激しくなる中で、連日の反対運動に参加して、平和憲法を 持つ日本人として反戦平和を貫く日本共産党に必然のように入党しました。まさに若いということで何事にも飛び込んで人生の転機をつちかった青春時代でし た。